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掃除機も雑巾もおもちゃも自腹?保育士が“備品難民”になるブラック保育園の現実

保育園
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はじめに

保育士という仕事には、子どもたちと向き合う以外にも、
思ってもみなかった「支出」と「負担」がついてきました。

今回は、備品すら十分に支給されないブラック保育園での実体験をお話しします。

3ヶ月前に言わないと何も買ってもらえない

私が働いていた園では、備品や行事用品などを新たに購入するには、3ヶ月以上前に申請が必要でした。

そのため、急に掃除機が壊れた、行事で必要なものが足りない…といった時には、もう手遅れ
結局、職員が自腹で買うか、諦めるかという選択を迫られていました。

行事に関しても同じで、3ヶ月以上前には次の行事の計画を立てておく必要がありました。
たとえば、運動会が終わる頃にはもう、クリスマス会で何を発表するかを考えておくというスケジュール。

もちろん、子どもたちの成長は日々変わります。
それなのに、まだできないことを想定しながら“できるはず”で計画を立てるのは、本当に難しかったです。

準備が前倒しすぎて、実際にやりたいことができない。
「今の子どもたちに合った内容にしたいのに…」と、モヤモヤしながら行事計画を立てていました。

掃除機も自宅から持ち込み

掃除機やコンロなどの家電が壊れても、新しいものを買ってもらえないことがほとんど。
職員が自宅から私物を持ってくるのが当たり前になっていました。

「物を買う」という選択肢がほとんどないような雰囲気があり、誰も「買ってください」とも言えませんでした。

さらに、電子レンジや冷蔵庫など、職員が使える設備すらありませんでした

夏場でも、お弁当は保冷剤を詰めて持参するしかなく、
毎日冷たいお弁当を食べていました。

ちょっとごはんを温めたいと思っても、
電子レンジもないため、今考えると『昼休憩中もどこか“我慢の時間』になっていました。

雑巾や消耗品はカンパ制

毎月、みんなで少しずつお金を出し合って、雑巾や備品などの消耗品を買っていました。

レチ
レチ

なんでお金をもらうために働いているのに

お金払わなきゃいけないの?本当は一円も払いたくない!!

と思っていましたが、
そうしないと現場が回らないのも事実。
みんな渋々、無言で納得しているような感じでした。

おもちゃは年に1回、あとは職員の持ち寄り

おもちゃの購入は年に1回あるかどうかというレベル。
それでは当然、子どもたちに遊びの選択肢は足りません。

職員たちはそれぞれ、家から自分の子どもが使っていたおもちゃなどを持参していました。


図書館の本も「触らせないで」

ある日、私は図書館で借りた絵本を子どもたちに読んであげようと持参しました。

すると園長から言われたのが、

園長
園長

破れたら困るから、子どもたちの手には取らせないで

その時、心の中で「そうだけど・・・だったら買ってよ!」と叫んでいました。

絵本すら少ないし破れて読めない本が多い。同じ絵本をひたすら読んでいました。

まとめ:保育士が出費までして支えるのはおかしい

子どもたちのためなら…と、保育士がどこまでも我慢する空気。
でも、それって本当に正しいことでしょうか?

保育士だって、適切な環境と物資があってこそ、安心して保育ができるのだと思います。

掃除機も雑巾も、絵本やおもちゃも——
子どもの生活に必要なものを、自腹で揃えなければならない職場はやっぱりおかしい

このような出来事も積み重なって最後の事件を起こすのです…。

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