PR

保育より“おもてなし”?ブラック保育園での実態と働き手の本音

保育園
記事内に広告が含まれています。

保育士として、母として、「こんな保育園には預けたくない」と思った経験があります。

子どもたちとじっくり向き合いたくて選んだ仕事なのに、優先されるのは子どもでも保護者でもない、

社長

今回は、そんな場所で働いた日々を正直にお話しします。

残業代は「給料に含まれている」

私が以前働いていた保育園では、
残業代は支給されませんでした。

理由は「もともと給料に含まれているから」とのこと。
でも、日中は保育に追われ、行事の準備や制作物は勤務時間外でやるしかない状態。

行事前は当然のように3時間も4時間も残業が発生していましたが、それでも給料は変わらず
「じゃあこの時間は何なの?」と、疑問と疲労だけが積もっていきました。


名ばかりの休憩時間

入職当初、休憩時間とされていたのは、
連絡帳を書きながらの食事時間

しかも子どもを見ながら、寝かしつけながらという「ながら休憩」。
休んでいる気は一切せず、むしろ気を張り続けたままの60分。

何年かして職員が入れ替わり、ようやく改善されていき、
まずは寝かしつけを見ながらの1時間休憩、
最終的には別室でしっかり休める体制もできました。

でも、制度が良くなっても、
「そもそも働く人を大切にしようとしない方針」が変わらなければ意味がないと思っていました。


職員は良い人ばかり。それでもみんな辞めたがっていた

改善後、一緒に働いた職員たちは、本当に素敵な人ばかりでした。
思いやりがあり、助け合いの姿勢があり、毎日が楽しく笑い合っていました。

でも、それでもみんな口をそろえて言っていました。

「ここで長くは働けないよね」

低賃金、変わらない運営方針。
職場の雰囲気がどれだけ良くても、会社に対しては愚痴だらけ。

当時は同じ園の職員たちと一致団結して頑張っていました。


保育士なのに、社長への“おもてなし”が仕事?

毎年恒例だったのが、
社長・マネージャー・社長の両親への手作りカード制作

・父の日
・母の日
・社長の誕生日・・・

感謝を伝えるカードは縦向きか横向きかの指定付き。(どうでもいい)
サイズ指定もあり、職員全員でアイデアを出し合って制作しなければなりません。(無駄な会議)

はっきり言って、
「保育に専念したいのに、なぜ社長のためにここまで…?」
と毎年モヤモヤしていました。

ただでさえ時間がなく、子どもたちのために仕事をしたいのに
“上への気遣い”のほうが重視されていて
本当に無駄な時間だと思っていました。


“総会”という名の時間泥棒

さらに驚いたのが、年に4回ほど開催される社員総会

土曜日に100人以上の社員が集まり、
各園の報告を延々と聞かされるイベント。

中には、社長に向かって自分の不甲斐なさを泣いて謝る職員もいました。
まるで“反省会”のような雰囲気で、異様な空気が漂っていたのを覚えています。

報告後は、一人ひとり名前を呼ばれて、
**お小遣い程度のお金をもらう表彰式**のような時間。
とにかく長いし、意味が見いだせず。

社長がいるからみんなが安心して働ける

と言われ続けていました。(今考えるとなんてブラックな発言)


まとめ:子どものために働きたいだけなのに

保育士の仕事は、ただでさえ心身をすり減らすことが多いのに、
その上、意味のない雑務や社長への気遣いまで求められる——。

保育園内の制度が多少改善されても、**根本的な「人を大切にしない風土」**が変わらなければ、
働き続けたいとは思えません。

私たちは、目の前にいる子どもたちのために働きたいだけなのに。

タイトルとURLをコピーしました